富山城本丸で江戸期絵図の井戸跡(富山市)

 富山城本丸において、公園整備工事に伴う発掘調査で井戸跡が検出されました。

 3月27日に行なわれた現地説明会では、富山市埋蔵文化財センターの野垣好史氏(本会会員)が参加者70名に解説を行いました。調査では昭和の県庁建物跡、明治時代とみられる礎石を持つ掘立柱建物跡、江戸時代の井戸跡や整地跡、戦国時代の土坑等が確認されました。明治期の掘立柱建物は、当初藩主御殿に関係するのではないかと期待されましたが、明治32年の火災後の構築であることが判明し、県庁配置図等にも見えないことから、いつ、何のために建てられた建物か謎です。

 井戸跡は、直径3mにも及ぶ大型井戸で、説明会後に井戸枠が検出されました。深さは3.6m以上にもなります。この井戸は、江戸時代の絵図「越中国城主前田利同城囲の図」に描かれる屋外井戸とみられており、今後考証します。井戸の南側には数10cm高くした造成跡があり、この部分が藩主御殿の建物部分と推定されます。
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富山考古学会

Author:富山考古学会
1949年に設立。会の目的は、おもに富山県の考古学調査と研究、考古資料をはじめとする文化財の保存と継承、そして新人の指導。学会誌『大境』と連絡紙を発行。シンポジウムなどの研究活動、遺跡整備事業などに貢献。2008年、文部科学大臣表彰を受章。2011年、日本学術会議協力学術研究団体に指定。
※写真は氷見市大境洞窟(国史跡) [氷見市立博物館蔵]

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