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「弓の里歴史文化館企画展 浄土のうつわ-黒川上山墓跡出土蔵骨器の世界-」の開催について

 人は死んだらどこへ行くのか―。
 人類は古くから身の周りで起こるさまざまな現象の中でも、とりわけ「死」に対して特別な感情を抱いてきました。この「死」という現象のとらえ方や向き合い方は地域・時代・思想などによってさまざまですが、日本では仏教の伝来以降、死者の魂は主に仏の世界「浄土」へ至るものとされました。
 黒川地内に所在する黒川上山墓跡は、国指定史跡「上市黒川遺跡群」を構成する遺跡のひとつで、鎌倉時代を中心とした大規模な墓地の跡です。墓の大部分は火葬墓で、火葬骨を珠洲焼などの陶器製の壺、いわゆる「蔵骨器」に納めたものが多く見つかっています。これらの蔵骨器は意図的に埋められたことで後世の損壊をまぬがれた優品が多く、葬制史のみならず考古学的・美術史的にも極めて重要な資料となっています。
 今回の企画展では、これまで黒川上山墓跡から出土した蔵骨器=浄土のうつわを一挙に展示し、中世の葬制や当時の人々の思いに迫ります。
 ふるさとの大地に遺された先人の遺産にふれ、あらためて郷土の歴史に思いを馳せていただければ幸いです。(チラシより)


期  間:平成29年3月25日(土)~6月4日(日)
休  館  日:月曜日(月曜日が祝祭日の場合はその翌日)
開館時間:午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
入  館  料:無料
【問い合わせ先】
 上市町教育委員会 076-472-1111
 http://www.town.kamiichi.toyama.jp/


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プロフィール

富山考古学会

Author:富山考古学会
1949年5月20日に設立。会の目的は、おもに富山県の考古学調査と研究、考古資料をはじめとする文化財の保存と継承、そして新人の指導。学会誌『大境』と連絡紙を発行。シンポジウムなどの研究活動、遺跡整備事業などに貢献。2008年、文部科学大臣表彰を受章。2011年、日本学術会議協力学術研究団体に指定。
※写真は氷見市大境洞窟(国史跡) [氷見市立博物館蔵]

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