本会会員の佐伯哲也氏が表題著書を上梓されました。「図説日本の城郭シリーズ15」として、朝倉氏の城郭に焦点を当てた一書です。
(なお、佐伯氏は同シリーズ5で「戦国の北陸動乱と城郭」も執筆されています。)
本書の構成は次のとおりです。
総 説 越前朝倉氏戦いの軌跡
第1章 本拠・一乗谷と周辺の城郭
第2章 朝倉一族と家臣の城郭
第3章 朝倉・織田氏に翻弄された若狭国衆の城郭
第4章 朝倉氏が国外遠征で築いた城郭
第5章 織田軍との抗争と城郭
第6章 越前一向一揆時代の城郭
第7章 織豊政権時代の城郭
総説では、朝倉氏の戦いに関する歴史経緯をひもといて、そのなかで関連城郭がどのような位置付けにあるかが解説されます。そして1~7章で個々の城郭の詳細が紹介されるという構成です。朝倉氏が築いた中世城館および一向一揆や織田軍との戦いの中で築かれた城郭から51城が取り上げられています。
個々の城郭については、立地、城主・城歴、城の構造の詳しい記述とともに、城の現状や登城路・登城難易度にも触れられ、現地を訪れたいと思う城郭ファンに配慮されています。また、著者自身の手による縄張図と、多数掲載されている写真によっても理解を深めることができます(※ちなみに、城郭調査=縄張図作成を信条とする著者は、写真を撮影しないため、本書に掲載する写真撮影のために丸1年を費やしたとのこと)。巻末には、朝倉氏の城郭と合戦の略年表が付されています。
佐伯氏の著作といえば、これまで8冊刊行されてきた中世城郭図面集シリーズがありますが、本書はビジュアルに富み、解説も詳細な内容を盛り込みつつ一般の方により読みやすい構成となっています。
富山に住む著者が、遠く越前や近江の城郭ひとつひとつを丹念に調査されてきた労力と諸々の負担を想うと驚嘆するばかりです。ここに紹介させていただくことで、一人でも多くの方が目にされることを願います。
(A5版 310頁 2,800円+税 2021年1月8日発行 戎光祥出版)

(なお、佐伯氏は同シリーズ5で「戦国の北陸動乱と城郭」も執筆されています。)
本書の構成は次のとおりです。
総 説 越前朝倉氏戦いの軌跡
第1章 本拠・一乗谷と周辺の城郭
第2章 朝倉一族と家臣の城郭
第3章 朝倉・織田氏に翻弄された若狭国衆の城郭
第4章 朝倉氏が国外遠征で築いた城郭
第5章 織田軍との抗争と城郭
第6章 越前一向一揆時代の城郭
第7章 織豊政権時代の城郭
総説では、朝倉氏の戦いに関する歴史経緯をひもといて、そのなかで関連城郭がどのような位置付けにあるかが解説されます。そして1~7章で個々の城郭の詳細が紹介されるという構成です。朝倉氏が築いた中世城館および一向一揆や織田軍との戦いの中で築かれた城郭から51城が取り上げられています。
個々の城郭については、立地、城主・城歴、城の構造の詳しい記述とともに、城の現状や登城路・登城難易度にも触れられ、現地を訪れたいと思う城郭ファンに配慮されています。また、著者自身の手による縄張図と、多数掲載されている写真によっても理解を深めることができます(※ちなみに、城郭調査=縄張図作成を信条とする著者は、写真を撮影しないため、本書に掲載する写真撮影のために丸1年を費やしたとのこと)。巻末には、朝倉氏の城郭と合戦の略年表が付されています。
佐伯氏の著作といえば、これまで8冊刊行されてきた中世城郭図面集シリーズがありますが、本書はビジュアルに富み、解説も詳細な内容を盛り込みつつ一般の方により読みやすい構成となっています。
富山に住む著者が、遠く越前や近江の城郭ひとつひとつを丹念に調査されてきた労力と諸々の負担を想うと驚嘆するばかりです。ここに紹介させていただくことで、一人でも多くの方が目にされることを願います。
(A5版 310頁 2,800円+税 2021年1月8日発行 戎光祥出版)
(野垣好史)

スポンサーサイト
最新コメント