祝!西井龍儀会長が「藤森栄一賞」を受賞されました!

優れた考古学者に贈られる長野県考古学会の「第38回藤森栄一賞」選考委員会が2月19日開催され、本会の西井龍儀会長の受賞が決定しました。27日に発表され、贈呈式は5月12日(日)千曲市長野県立歴史館で行われます。

この賞は、1974年、故藤森栄一長野県考古学会々長夫人からの意志金を基金とし、ユニークな論考を発表した人に授与するため創設されたものです。本県からの受賞者は初めてです。
大変栄誉のある賞であり、誠におめでとうございます。

<受賞理由(公式発表抜粋)>
西井龍儀氏は、富山県出身で、現在一級建築士として株式会社新建築設計事務所専務取締役の職に就かれるかたわら、富山県考古学会会長として考古学の調査・研究・普及活動を牽引し、若手研究者の支援にも尽力されている。
西井氏は、その研究対象は旧石器時代から近世までと幅広く、富山県内の遺跡の分布調査・踏査を地道に実施し、その資料化に取り組んでこられた。100箇所を超える旧石器時代遺跡を発見し、組み立てた編年はその後の指標となっている。

また、古代から近世の研究では、前方後円墳の関野1号墳(小矢部市)・前方後方墳の柳田布尾山古墳(氷見市)の発見は富山の古墳文化の解明に大きく貢献し、加賀越中国境の倶利伽羅峠周辺の踏査から古代北陸道のルートを解明し、さらに医王山信仰を中心とした古代から近世における山岳信仰遺跡の研究、立山山上をはじめとする富山県下に分布する中世から近世にかけての石造物群研究は、この分野の研究の基礎を築くとともにその後の研究の方向性を示すものとなっている。

こうした調査・研究の一方、地域文化の集大成のため、『富山県史』(1972)、『富山市史』(1987)、『小矢部市史』(2001)等多くの地域史の編纂に携わり、また、富山県文化財保護審議会会長をはじめとして富山市・小矢部市・砺波市・氷見市・高岡市など各市の文化財保護審議会委員として文化財の保護に尽力されている。

民間企業に勤務しながらも、富山県を中心とする北陸地方の考古学研究を積極的に行い、考古学会活動の牽引役としても手腕を発揮している。その研究業績や研究姿勢は、在野的精神のもと、既成の概念にとらわれない斬新な研究や活動の実践者であった藤森栄一を記念する本賞に相応しいものであると評価し、ここに西井龍儀氏を第38回藤森栄一賞の受賞者として決定するものである。 

  2013年2月17日
                          長野県考古学会
                          藤森栄一賞選考委員会 
                          委員長 笹沢 浩

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プロフィール

富山考古学会

Author:富山考古学会
1949年に設立。会の目的は、おもに富山県の考古学調査と研究、考古資料をはじめとする文化財の保存と継承、そして新人の指導。学会誌『大境』と連絡紙を発行。シンポジウムなどの研究活動、遺跡整備事業などに貢献。2008年、文部科学大臣表彰を受章。2011年、日本学術会議協力学術研究団体に指定。
※写真は氷見市大境洞窟(国史跡) [氷見市立博物館蔵]

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