第13回 黒川フェスティバルに参加して

 平成25年10月13日に上市町の国指定史跡 上市黒川遺跡群にて第13回黒川フェスティバル(富山考古学会後援)が開催されました。
 例年は午前・午後に別れて黒川上山墓跡、円念寺山経塚、伝真興寺跡のほか穴の谷の霊水を巡りますが、本年は特別講演の講師である苅谷俊介氏と林道の整備もあり午前に巡るコースとなりました。これらの史跡黒川遺跡群は通常は遺構面保護のためシートで養生されているが、黒川フェスティバルのときには遺構が見学できることもあり、多数の参加者が訪れました。また、講演会会場には、出土遺物である珠洲焼きの経筒、壺、すり鉢等が展示されました。

黒川上山古墓黒川上山墓群


円念寺山経塚円念寺山経塚

 午後からは苅谷俊介氏による特別講演「私の考古学人生と上市黒川遺跡群の未来」が開催されました。
 苅谷氏は黒川フェスティバルでの講演は2度目で、発掘調査に参加されている際に普段着用されておられる作業服で講演なされました。
 日常生活を心豊かに暮らすには、「遺跡」「自然」「そこに暮らす人々」の三者がバランス良く生活する、この事を苅谷氏は三位一体の社会とし、この歴史的環境がよく似た地域と文化交流していくことが重要と提言されました。
 また、遺跡・遺物を通じて過去と現在が繋がっていることを実感して欲しい、その経験は通常現地説明会でしか体験できず、現地説明会が開催されるときは是非参加してくださいと薦められました。普段発掘調査をしている身としては、改めて現地説明会の重要性を確認させられました。


苅谷俊介氏講演中の苅谷俊介氏

(岡田一広)


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プロフィール

富山考古学会

Author:富山考古学会
1949年に設立。会の目的は、おもに富山県の考古学調査と研究、考古資料をはじめとする文化財の保存と継承、そして新人の指導。学会誌『大境』と連絡紙を発行。シンポジウムなどの研究活動、遺跡整備事業などに貢献。2008年、文部科学大臣表彰を受章。2011年、日本学術会議協力学術研究団体に指定。
※写真は氷見市大境洞窟(国史跡) [氷見市立博物館蔵]

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