佐伯哲也著『加賀中世城郭図面集』が刊行されました

 本会会員である佐伯哲也氏の表題著書が刊行された。

 2011年の『越中中世城郭図面集Ⅰ』から数えてシリーズ5冊目となる。

 91の城館が取り上げられ、過去の4冊と同様、すべての城館について縄張図とともに詳しい解説が加えられている。縄張図から読み取れることを中心としつつ、発掘調査や文献も加味した記述となっており、丹念な調査研究がうかがえる。

 「あとがき」には毎回著者の刊行にあたっての思いが率直な言葉で語られるが、本書でも安易な妥協や既往の研究に迎合せず、信念をもって研究を進めたことが述べられている。

一つ一つの城郭について恥ずかしながら論評できる素養がないが、理路整然と、時に大胆に自説を開陳した内容は読みごたえがあり、著者の見識の深さと確固とした城郭観が示されている。

 縄張研究をライフワークとする著者が、多大なエネルギーと情熱を注ぎ込んだ労作を、多くの方が読まれるようここに紹介させていただく。
A4版 230頁 5000+税 桂書房)

(野垣好史)

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プロフィール

富山考古学会

Author:富山考古学会
1949年に設立。会の目的は、おもに富山県の考古学調査と研究、考古資料をはじめとする文化財の保存と継承、そして新人の指導。学会誌『大境』と連絡紙を発行。シンポジウムなどの研究活動、遺跡整備事業などに貢献。2008年、文部科学大臣表彰を受章。2011年、日本学術会議協力学術研究団体に指定。
※写真は氷見市大境洞窟(国史跡) [氷見市立博物館蔵]

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