富山城の鏡石は前田利長期に調達(富山市)

 富山城の鏡石がいつ置かれたのか、これまで正確にはわかりませんでしたが、鏡石の一つに、慶長期に多く刻まれた小形刻印が発見され、前田利長が富山城を築城した慶長10年頃に調達された可能性が高くなりました。

 鏡石は、本丸鉄門石垣(大手筋)の通路に5石が置かれており、陰陽五行説に基づいて配置されていると考えられます。

 刻印の発見された鏡石をはじめ、鏡石5石はいずれも20km以上離れた早月川産と推定され、富山県全体が加賀藩領であった慶長期に調達が可能であったこととも符合します。ただし、現在の鏡石の配置が慶長期はどうであったかは、まだ解明できていません。                                                                    (古川知明)
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富山考古学会

Author:富山考古学会
1949年に設立。会の目的は、おもに富山県の考古学調査と研究、考古資料をはじめとする文化財の保存と継承、そして新人の指導。学会誌『大境』と連絡紙を発行。シンポジウムなどの研究活動、遺跡整備事業などに貢献。2008年、文部科学大臣表彰を受章。2011年、日本学術会議協力学術研究団体に指定。
※写真は氷見市大境洞窟(国史跡) [氷見市立博物館蔵]

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