○総曲輪遺跡から「宅持」墨書須恵器出土(富山市) 

富山市埋蔵文化財センターは、富山城跡内の縄文から中世の遺跡「総曲輪遺跡」から、奈良時代の須恵器に「宅持」(やかもち)と書かれた墨書を確認し、3月7日から11日まで開催された発掘速報展2010「歴史のタイムカプセル 貝塚・古墳・城・近代建築」で公開しました。

須恵器の年代は750年から775年頃とみられ、大伴家持が越中国守として赴任していた時期(748-751)と重なります。当時「やかもち」という名が流行していた、あるいは大伴家持にちなんで名前が付けられたなどが予想されますが、いずれにせよ、奈良時代の富山城の地に「宅持」という名前の知識人がいたことから、ここに役所施設が存在した可能性が出てきました。

これまで不明であった富山城周辺の古代の歴史的情勢の検討を解明する一歩が踏み出されたといえます。 

 
スポンサーサイト

プロフィール

富山考古学会

Author:富山考古学会
1949年に設立。会の目的は、おもに富山県の考古学調査と研究、考古資料をはじめとする文化財の保存と継承、そして新人の指導。学会誌『大境』と連絡紙を発行。シンポジウムなどの研究活動、遺跡整備事業などに貢献。2008年、文部科学大臣表彰を受章。2011年、日本学術会議協力学術研究団体に指定。
※写真は氷見市大境洞窟(国史跡) [氷見市立博物館蔵]

最新記事

最新コメント

メールフォーム

富山考古学会および当ホームページにご意見や考古学情報をお寄せください

名前:
メール:
件名:
本文:

富山の天気

FC2カウンター