発掘速報展2018 part1「熊野川流域の古代のくらし」 の開催について

 富山市南部の熊野川流域では、奈良・平安時代(約1,200年前~1,000年前)に大規模な集落が営まれていたことがわかっています。
 今回の速報展では、黒瀬大屋遺跡から出土した「中田」と墨書された土器や、緑釉陶器・灰釉陶器、土錘と、隣接する黒崎種田遺跡から出土した、市内では2例目となる暗文土器を展示します。
 奈良・平安時代に熊野川流域で暮らした人々の生活を物語る貴重な資料です。(チラシより)

日 時;平成30年5月15日(火)~平成30年7月18日(水)
    9:00~17:00(入館は16:30まで)
会 場;富山市考古資料館(富山市民俗民芸村内)
入館料;100円、高校生以下無料

【学芸員による展示説明会】
日 時;平成30年6月30日 10:00~
事前申込不要

【問い合せ先】
 富山市教育委員会埋蔵文化財センター 076-465-2146
 富山市考古資料館 076-433-8634

速報展(考古)

<新刊紹介> 佐伯哲也著『飛騨中世城郭図面集』

 本会会員である佐伯哲也氏の城郭図面集シリーズの新刊が刊行されました。2011年のシリーズ第1冊から数えて6冊目となります。
 今冊は著者が「第二の故郷」と呼ぶ飛騨の城館です。飛騨全体で約800ヶ所を調査したという著者が、城館と判定した114城を取り上げています。 緻密な縄張図、史料や発掘成果を加味した詳細解説、大胆な新説など、著者の研究成果がふんだんに盛り込まれています。
 また、特別論文として高山市松倉城の石垣についての考察が加えられます。 研究者・埋文行政に関わる者・城郭愛好者等にとって、永く参照され続けられるであろう重要な基本文献といえます。多くの方が手に取られるよう紹介させて頂きます。
(A4版 304頁 5000円+税 2018年4月30日発行 桂書房)                              (野垣好史)

飛騨中世城郭図面集

大境洞窟発掘調査100周年記念リレーコラム『大境』第1回 「大境洞窟と朝日貝塚」

 昨年のこと、大学時代の同級会(大塚初重先生クラス)で、横須賀在住のN君から「来年は大境洞窟発掘百年を迎えるけど何かしないの?」と尋ねられて私は絶句。迂闊でした。恥ずかしながら全く思いもよりませんでした。

 N君は岡本勇先生の弟子を自認していて、三浦半島に多く分布する弥生時代海蝕洞窟遺跡の研究をライフワークとしています。その分野の著書もあり、大境洞窟や朝日貝塚の古写真が國學院大學に柴田常恵氏旧蔵資料として保管されていることを教えたこともあります。

 時代・地域を異にしても、日本で最初に調査された洞窟遺跡のことを、研究史の中できちんとその重要性を認識しているN君はさすがだなと思いました。

 さて、「大境洞窟」と同時に忘れてはならないのが、同じく発掘百周年を迎える「朝日貝塚」です。大正7年(1918年)に同じ氷見市内にある両遺跡を柴田常恵氏らが発掘調査しました。その調査成果によって、大境洞窟は縄文土器が弥生土器より古いことが層位的に確認できた洞窟遺跡として、朝日貝塚は縄文時代の住居跡が明確に確認できた貝塚遺跡として、大正11年(1922年)にそれぞれの分野で日本最初の国指定史跡となりました。氷見市内二か所の遺跡が同日付をもって記念すべき史跡に指定されたのです。

 ここでは富山考古学会の機関誌名にちなんで「大境洞窟」に関するリレーコラムと言いながら、私にとっては「朝日貝塚」のほうがいろいろと興味深いものがあります。そこで、同時に発掘されたよしみでお許しをいただき、朝日貝塚に関することを次回以降に掲載させてもらいたいと思っています。
(会長 山本正敏)

富山の中世を語る会の開催について

富山の中世を語る会が開催されますのでお知らせします。

1 ご挨拶
 富山の中世を語る会は、文献・考古・縄張り研究の研究者が官民の垣根を取り払って集合し、自由に意見交換できることを目的として設立しました。参加資格はまったくありません。興味ある方は誰でも参加できます。
 今回は富山を代表する女性歴史研究家のお二人にお願いしました。これをきっかけとして一人でも多くの歴女の方々に参加していただき、女性歴史ファンが増えることを望みます。

2 開催日時・場所
①開催日時  平成30年6月7日(木) 19:00~21:00
②開催場所  富山県総合体育センター小研修室(富山空港隣り) 
           076-429-5455

3 発表内容
①朝日町の縄文時代        川端典子氏(朝日町まいぶんKAN学芸員)
②女性目線で見たお城歩きの楽しさ 柄崎文枝氏(ゆひもや代表)

4 連絡先
佐伯哲也宅 076-429-8243
5 参加費用
申し訳ありませんが、会議室・機材使用料として、1人300円を徴収します。

富山市郷土博物館 企画展「神保の城 佐々の城」の開催について

 富山市郷土博物館では企画展「神保の城 佐々の城」が開催されます。

 本展では、知られざる富山市内の戦国城館について、発掘調査で出土した遺物を中心に古文書も用いて紹介します。本展が戦国時代の富山へ思いを馳せるきっかけとなれば幸いです。
(チラシより)

会 期;平成30年4月21日(土)~6月24日(日)
会館時間;9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日;5月9日(水)
観覧料;大人210円、高校生以下は無料
【展示解説会】
 5月13日(日)、6月2日(日)、6月24日(日)の14:00から

【関連企画展】
 安田城跡資料館ミニ企画展
  「秀吉の越中出陣前後の婦中」
  -白鳥城・安田城・大峪城・安養坊砦、そして富山城-」


【問い合わせ】
 富山市郷土博物館
  TEL;076-432-7911
  HP;http://www.city.toyama.toyama.jp/etc/muse/

城館 チラシ 表 L

城館 チラシ 裏 L

大境洞窟住居跡発掘調査100周年記念 リレーコラム「大境」の連載について

 富山考古学会機関誌のタイトルである「大境」は富山県氷見市に所在します“大境洞窟住居跡”に由来します。

 大境洞窟住居跡は大正7(1918)年6月中頃※1に白山社の社殿改築のため地盤を掘り下げたところ遺跡の発見されました。このことは『高岡新報』に記事が記載され、更に『東京朝日新聞』の7月1日号に記事となりました。この記事を確認した東京帝国大学の柴田常惠氏によって7月4日より調査がなされました。ただちに『人類学雑誌』第33巻第7号(大正7年7月25日発行)に柴田氏より報告※2がなされました。
 その後9月28日より試掘トレンチ調査がなされ、層位学的に縄文時代が弥生時代に先行することが証明されました。

 この大境洞窟住居跡発見100周年を記念しまして、富山考古学会会員によるリレーコラム「大境」をこのHP上で連載します。
 最初のコラムニストは富山考古学会会長、山本正敏です。
 お楽しみにしてください。 


※1 長谷川言人 1927 「大境洞窟の遺蹟に就て」『先史学研究』によると、「6月15日頃」とされる。
※2 
柴田常惠 1918 「越中国氷見郡宇波村大境の白山社洞窟」『人類学雑誌』第33巻第7号

oozakai_s.jpg大境洞窟住居跡



氷見市立博物館 特別展「中世の氷見を訪ねる -暮らしと祈りの世界-」の開催について

 氷見市街地のルーツは、鎌倉時代末期にまでさかのぼると考えられ、約660年前の南北朝期の史料には、湊川をはさんで「北市」と「南宿」の二つのまちがあったことが記されています。
 中世の氷見を知ることは、今の氷見を知ることにつながります。仏像・絵画・石造物・考古資料など、さまざまな文化遺産を通して、中世の氷見を紹介します。
(チラシより)

会 期;平成30年3月2日(金)~3月25日(日)
会 場;氷見市立博物館 特別展示室
入場料;無料
休館日;3月5日(月)・3月12日(月)・3月19日(月)

【問い合わせ】
 氷見市立博物館 0766-74-8231
 http://www2.city.himi.toyama.jp/museum/
中世の氷見を訪ねるチラシ-1
中世の氷見を訪ねるチラシ-2


プロフィール

富山考古学会

Author:富山考古学会
1949年に設立。会の目的は、おもに富山県の考古学調査と研究、考古資料をはじめとする文化財の保存と継承、そして新人の指導。学会誌『大境』と連絡紙を発行。シンポジウムなどの研究活動、遺跡整備事業などに貢献。2008年、文部科学大臣表彰を受章。2011年、日本学術会議協力学術研究団体に指定。
※写真は氷見市大境洞窟(国史跡) [氷見市立博物館蔵]

最新記事

最新コメント

メールフォーム

富山考古学会および当ホームページにご意見や考古学情報をお寄せください

名前:
メール:
件名:
本文:

富山の天気

FC2カウンター