fc2ブログ

令和4年度 石川考古学研究会・富山考古学会 合同例会  「横穴墓を築く社会から読み解く7世紀の加越能」の開催について

開催趣旨
 令和3年に金沢市岩出横穴墓群出土人骨をゲノム解析した研究成果が発表され、昭和39年調査成果が再認識された。また令和2年には富山市番神山横穴墓群で発掘調査が実施され、初めて本格的な調査により多くの成果が得られた。北陸では横穴墓群の造営が地域的に限定されるため、その発掘は集落遺跡に比べて極めて稀であり、近年の横穴墓をめぐる論説・調査は、研究を深める非常によい機会である。
そこで、北陸考古学界の注目を集めたこれら横穴墓群を中心としてその特徴を確認し、築造集団について考えるとともに、能登半島基部にある横穴墓を築いた地域を比較材料として、それを築いた社会や集団について考えることで、加賀・能登・越中の7世紀社会の状況を考えたい。

1.日  時 令和4年12月11日(日) 13:20~16:45 (受付13:00~)
2.会  場 近江町交流プラザ(近江町いちば館)4階集会室(金沢市青草町88番地)
※1 ペットボトル等の蓋を閉めることができる飲料の持ち込みは可能ですが、施設内での飲食・喫煙はできませんので、ご注意ください。
※2 近江町市場のパーキングを利用されても割引サービスはありません。各自で有料駐車場をご利用ください。

3.参加費  両会の会員は無料、会員外は資料代・会場代等実費徴収(300円程度)
※当日の入会も歓迎します。

4.日  程
13:20~13:25 事務連絡
13:25~13:30 開会挨拶(石川考古学研究会)
13:30~14:20 石川県報告 岩出横穴墓群(伊藤雅文・覚張隆史)
14:20~14:50 富山県報告 番神山横穴墓群(野垣好史)
  (休憩)
15:10~15:40 石川県関連 能登半島(西側)の7世紀(竹森杏奈)
15:40~16:10 富山県関連 能登半島(東側)の7世紀(大野 究)
16:10~16:40 質疑応答・意見交換
16:40~16:45 閉会挨拶(富山考古学会)
16:45~17:00 撤収
(17:00~ 各自で懇親会)
5.備  考 懇親会はコロナ禍なので開催いたしません。ご了解願います。

特別展「再発見! 本江遺跡」展の開催について

 滑川市立博物館では、富山県指定文化財(史跡)「本江遺跡」指定50周年記念 特別展「再発見! 本江遺跡」展-文化が交差する縄文時代と謎の五角形住居をもつ古墳時代- が令和4年7月23日(土)~9月19日(月・祝)が開催されます。

会  期;令和4年7月23日(土)~9月19日(月・祝)
会  場;滑川市立博物館
開館時間;10:00~18:00(入館は17:30まで)
休 館 日;月曜日(9月19日は開館、8月12日(金)
入 館 料;無料

〔講演会〕 各回定員 15名
 第1回 7月30日(土) 13:30
     「白岩川・上市川流域の古墳」
     髙橋 浩二氏(富山大学教授・本会幹事


 第2回 8月27日(土) 13:30
     「縄文後期の本江遺跡-東西交流の結節点-」
     秋田かな子氏(東海大学准教授)

 第3回 9月10日(土) 13:30
     「本江遺跡における縄文人の暮らし」
     麻柄 一志氏(魚津歴史民俗博物館・本会副会長

〔展示解説会〕
  開 催 日;7月23日(土)、8月14日(日)、9月17日(土)、9月19日(月・祝)
  時  間;11:00~11:30、13:00~13:30
  各回定員;20名
 
本江遺跡の土器を整理してみよう!
  開 催 日;7月24日(日)、8月6日(土)、8月20日(土)
  定  員;15名

【問合せ先】滑川市立博物館 ☎076-474-9200
      https://www.city.namerikawa.toyama.jp/museum/index.html
hongouisekiten1.png
hongouisekiten2.png

<新刊紹介> 富山城研究会『石垣から読み解く富山城』

 本会会員の古川知明氏・野垣好史と、富山市郷土博物館の萩原大輔氏による表題図書が刊行されました。

 約20年前に始まった富山城址公園整備に伴う石垣調査は、およそ3分の2の石垣についてレーザー測量が行われ、1石ごとに石質や刻印などが調べられました。また、解体修理に伴う悉皆的な石材調査や発掘調査は、石垣内部の状況や石割方法、墨書の内容などを詳らかにし、石垣に関する情報は飛躍的に増えました。

 こうした成果を余すところなく盛り込んだのが、本書です。
 石垣全体の歴史から、石材加工の石工道具といった細部にいたる内容まで、テーマ別に30の項目と、35の「豆知識」によって富山城石垣の全貌を明らかにします。 平易に解説されている一方、知る人ぞ知る玄人向けの内容もふんだんに盛り込まれ、読み応えのある一冊に仕上がっています。

 富山城石垣は、山奥にある城や埋もれてしまった城と違い、誰もが間近に400年前の実物を観察できる貴重な遺構です。 本書を手に散策すれば何倍も理解が深まるでしょう。 ぜひご一読ください。
  B5版 100頁 1300円+税 2022年7月7日発行 桂書房
                                             (野垣好史)
チラシ

<新刊紹介> 山口充・佐伯哲也編『北陸の名城を歩く-福井編-』

 本会会員である佐伯哲也氏が編者の一人を務めた表題図書が刊行されました。
 斯波・朝倉・一色氏らの群雄が割拠した福井県。その福井県の城から精選した名城59が紹介されています。
 冒頭では、佐伯氏が「越前・若狭の城郭戦国史」を執筆し、歴史概況と各城の位置づけをまとめています。
 最新の知見に基づく、豊富な図版とわかりやすい解説で、専門家から一般の城好きの方まで必読の書です。
 なお、本会会員が多数執筆している同シリーズの富山編も間もなく刊行予定です。
 乞うご期待!
A5版 258頁 2500円+税 2022年7月1日発行 吉川弘文館
(野垣好史)
佐伯さん紹介

境A遺跡出土品里帰り記念特別展「土器から見る縄文の朝日町」展の開催について

 朝日町埋蔵文化財保存活用施設 まいぶんKANでは、境A遺跡出土品里帰り記念特別展「土器から見る縄文の朝日町」展を令和4年7月22日(金)~11月27日(日)に開催されます。

 境A遺跡から発見された縄文土器は、約七千年間という長い時間をかけて、たくさんの縄文人が作り、使ってきたものです。発見された時は、多くは壊れて破片の状態でしたが、それらを復原するとさまざまな形・文様の縄文土器が姿を現しました。また、土製品の中には、どのように使ったのかわからないものもあります。そういった用途不明のものも含め、すべてが境A遺跡に暮らした人たちの暮らしの痕跡なのです。(チラシより)

会  期;令和4年7月22日(金)~11月27日(日)
会  場;朝日町埋蔵文化財保存活用施設 まいぶんKAN
開館時間;9:00~16:30(入館は16:00まで)
休 館 日;火曜日
入 館 料;一般200円、団体120円
〔関連イベント〕
 展示説明会
開 催 日;7月23日(土)、8月7日(日)、8月28日(日)、9月3日(土)
      9月18日(日)、10月1日(土)、10月30日(日)、11月19日(土)
時  間;各日 14:00~14:30
定  員;15名(予約制・先着順)
申込方法;まいぶんKANへ電話申込

 サイレント・キャンドルDAY
開 催 日;7月31日(日)、8月8日(月)、9月9日(金)、9月18日(日)
      10月10日(月・祝)、11月11日(金)
時  間;各日 15:00~16:00
参加方法;当日受付へお越しください。

 縄文Night ~真夏の夜の夢~
開催日時;8月20日(土) 18:30~(19:30頃終了予定)
会  場;不動堂遺跡

 ノルディックウォークで遺跡めぐり
開催日時;10月29日(土) 9:00~12:00頃 ※雨天中止
定  員;25名(事前申込制)
参 加 費;300円(保険代含む)
申 込 先;朝日町教育委員会 にこにこスポーツ広場係(☎0765-83-1100 内線323)

【問合せ先】 朝日町埋蔵文化財保存活用施設 まいぶんKAN(☎0765-83-0118)
       https://www.town.asahi.toyama.jp/soshiki/maibunkan/1536212832856.html
特別展ポスターB2

ミニ企画展「令和3年度 市町村連携発掘速報展」の開催について

 富山県埋蔵文化財センターでは、ミニ企画展「令和3年度 市町村連携発掘速報展」が開催されます。また、同時に「春の虫干し ~重要文化財の風通し~」が開催され、国指定重要文化財境A遺跡の出土品を展示します。

会  期;令和4年2月5日(土)~4月3日(日)
会  場;富山県埋蔵文化財センター
開館時間;9:00~17:00
休 館 日;金曜日・2/14(月)、2/11(金・祝)は開館
展示資料
 富山市;上野井田遺跡(弥生土器・臼玉、富山市教育委員会)
 高岡市;東木津遺跡(奈良平安時代漆紙・土器・木製品、高岡市教育委員会)
 射水市;沖塚原東B遺跡(井戸曲物・漆器・珠洲、射水市教育委員会)
     南太閤山Ⅰ遺跡(縄文土器・石器・種実遺体、(公財)富山県文化振興財団)
 魚津市;松倉城跡(中世土師器・陶磁器、魚津市教育委員会)
 氷見市;阿尾島田A1号墳(ガラス小玉・碧玉管玉・翡翠垂玉、氷見市教育委員会)
 小矢部市;芹川遺跡(銅鈴・瓦塔・奈良平安時代土器、小矢部市教育委員会)

【問合せ先】
 富山県埋蔵文化財センター 076-434-2814
 ホームページ;https://www.pref.toyama.jp/3041/miryokukankou/bunka/bunkazai/maibun/index.html 

flyer.jpg

令和4年度 富山考古学会総会 開催中止のお知らせ

 平素は当会の活動にご協力いただきありがとうございます。
 さて、令和4年度の総会を、連絡紙270号で案内の通り令和4年1月29日に対面式で開催すべく準備を進めてまいりました。しかしながら新型コロナウイルス(オミクロン株)の感染が拡大している現状で、終息の見通しが立っていないことなどから、昨年に引き続き、今年度の開催も中止とさせていただくことに決定しましたのでお知らせいたします。
 尚、前年度の活動と会計報告・今年の活動と予算は、連絡紙271号にて同封させていただきます。ご確認をお願いいたします。研究発表ほか開催を楽しみにされていた皆様には心よりお詫び申し上げます。いずれコロナ鎮静次第、再開をご案内します。事情をご賢察のうえ、ご理解の程よろしくお願い致します。

令和4年1月17日  
会長 山本 正敏 

プロフィール

富山考古学会

Author:富山考古学会
1949年に設立。会の目的は、おもに富山県の考古学調査と研究、考古資料をはじめとする文化財の保存と継承、そして新人の指導。学会誌『大境』と連絡紙を発行。シンポジウムなどの研究活動、遺跡整備事業などに貢献。2008年、文部科学大臣表彰を受章。2011年、日本学術会議協力学術研究団体に指定。
※写真は氷見市大境洞窟(国史跡) [氷見市立博物館蔵]

最新記事

最新コメント

メールフォーム

富山考古学会および当ホームページにご意見や考古学情報をお寄せください

名前:
メール:
件名:
本文:

富山の天気

月別アーカイブ

FC2カウンター